世界各地で「時代や環境に左右されずに大好きなことをしている」人に、
毎月インタビューする月刊オーディオマガジン『コスモポリタン』の取材で、
フランスに行ってきました。

今回の旅は美食の街パリ。モンパルナスの老舗カフェが立ち並ぶヴァヴァン界隈にある
超人気レストラン「TOYO」のオーナーシェフ、中山豊光さんに逢いにいきました。

お店のエントランスで迎えてくれたのは、魚をさばく中山さん……
ではなく、彼を描いた1枚の絵。かつて“お抱えシェフ”として仕えた世界的デザイナー
高田賢三氏(KENZO創業者)から贈られたものだそう。

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そんな氏の後押しもあって開店したTOYOで楽しめるのは、「和」と「フレンチ」があいまった極上の料理の数々。
従来の型にはまらない「日本食」は、世界の人々をとりこにし続けています。

枠にはまらないのは、彼の経歴もしかり。「とにかく食べるのが好き」で料理を始めたのは小学校3年生のとき。
「カレーでも何でもあきれるくらいに作っていました。親にもよくご飯を作っていましたね(笑)」
食品化学を高校で学んだ中山さんは、大阪の料理専門学校へ。
その後、神戸のフレンチレストラン「ジャン・ムーラン」で修行し、本場フランスで働くために渡仏します。
しかしまもなく阪神淡路大震災が発生。被災した「ジャン・ムーラン」をサポートするために一時帰国。
その後再度フランスへ渡り経験を積むも、彼が行き着いたのは、
フレンチではなく、パリの高級和食店「伊勢」でした。そこで6年間みっちり和食の経験を積んだ中山さんは、
高田賢三氏の専属料理人を勤め、本格フレンチ、本格日本料理、
パーティなどを世界の要人にもてなす経験も7年にわたり積んでいきます。そして2009年、ついに独立。

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「日本人が勝てる部分はどこか? 強みはどこかを考え続けた」
「自信を持ったことは一度もありません。けれど負けず嫌いだから、いつもはったりをかけてしまうんです(笑)
そこから追い込んで成長させるのが自分のスタイル」
「いつも旅の行き先は食べ物できめています。観光はゼロ。レストランばかり行っています」

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料理を愛する青年が最初に渡仏してから20年。フレンチから一時的に離れること、
独立への焦り、多くの想定外を受け入れながら、自分を進化させ続けてきた中山さん。
その力強い言葉とは裏腹に、少年のような眼差しと柔和な物腰の彼のお話には、
「世界で生きるうえで、捨てよいこと、いけないこと」「想定外を飛躍に変えるためのヒント」がちりばめられていました。

彼は、自分の好きなことをやるために、すごく時間をかけて色んなことを積み上げてきた方です。
目標まで一直線にたどりつきたいと思う人にとっては、彼のやり方は遠回りに見えるかもしれません。
けれどそのときどきの流れを大切にして、心の声を聞きながらベストを尽くしていったからこそ、
たくさんの人に賞賛される今があるのだと思います。

自分の中にある大切な部分は譲らない、けれど相手に合わせて自分を変えていく柔軟性は持っている……。
このバランスの良さが彼の人柄にも料理にも現れ、ファンを魅了し続けているのかなと思いました。

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今回の耳のつけどころは……
□フレンチのシェフが、志半ばで和食の名店を選んだ理由
□なぜ、世界的デザイナー高田賢三氏が中山さんを
専属料理人として重用し続けたのか?
□リーマンショックで一度は白紙になった独立。乗り越えて開業にいたったのは?
□この5年間で激変!?パリの日本食と日本人の評価

です!

『コスモポリタン』インタビューVol.7
中山豊光さんインタビュー
「日本人であり続ける」ことが世界を生きる大きな力になる
http://goo.gl/Tx0xVx

インタビュー音声(試聴無料です)
http://goo.gl/Tx0xVx

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