2年ぶりに香港を訪れた。
プロデュースするポッドキャストのロケと、
来年リリースする新プロジェクトのインタビューを兼ねての来港。

前回は初香港、しかも2泊3日だったため正直「街を行く人」を観察する余裕は全くなかった。
そんなこともあり、今回は5日間の滞在中「人」に注目してみた。

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今回もっとも目に付いたのは、
「Bluetoothハンズフリー携帯電話用ヘッドセット」の普及率の高さ。

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日本でもデジモノ好きな人が付けていたり、
車の移動が多いビジネスパーソンが愛用しているのは珍しくない。
でも、香港はその比じゃない。
肌感覚的には、街を行き交う人の半分は利用者だった。

ビジネスパーソンや若者はもちろん、
上半身裸で汗だくで働く工事現場の作業員、
ショッピングカートをゆっくりと押しながら歩く老婆、
タクシーの運転手……文字通り老若男女に浸透している。

ヘッドセットの相棒となる携帯電話はスマホが圧倒的。
というかスマホ以外見なかった。
スマホとヘッドセットは最初からペアで持っていて当たり前という印象だった。

しかし、なぜスマホの浸透度ではそんなに差があるようには思えない日本では、
そこまでヘッドセットが普及していないのか。
手元が自由になるだけでなく、(直接電話機が人体に触れることを避けるため)
健康面からも推奨する声が少なくないにもかかわらず。

僕なりに考察してみると、やはりまだまだ日本人は、人前でハンズフリーで話すことに
「恥ずかしさを感じる」人が多いのではないだろうか。

僕自身ヘッドセットを愛用しているが、
iPhoneで音楽を聴いている時に着信があるとわざわざハンズフリーではなく、
「手に持つ」というひと作業を入れて通話をしていた。
随分長い期間。

さすがにこれでは意味が無いと、
最近はヘッドセットを付けたまま屋外でも
ハンズフリー通話することが増えてきたが、
まだまだ小さな声でしゃべったり、
どこか道の片隅に立ち止まって隠れるように話したり(笑)

香港の人にそうした感覚は皆無のように感じた。
日本と違って電車のなかでもみんな通話し放題。
もちろんヘッドセットで話している人も多いが、それが大多数なのでむしろ自然。
それに、何よりみんなエネルギッシュで通話していない人も、とにかく声が大きい。
だれも気にとめる様子もない。

こうした光景を見て、僕は「国際会議でインド人をだまらせるのと
日本人をしゃべらせるのは至難の業」という言葉をどこかで聞いたことを思い出した。

「人前で主張する」ことが(少なくとも日本人より)日常の彼らにとって、
「人前でハンズフリーで通話する」ことなど他愛もないことなのかな。

「電車の中で通話しない」「人前で大声で通話しない」というのは
やっぱり日本の良い文化だと思う。

けれどこれから世界に出て行くなら、
「ハンズフリー通話ぐらい全く動じずにできる肝を持ってなきゃな」とも感じた。

語学力うんぬんの前に。

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