こんにちは。プロインタビュアーの早川洋平です。

今日は、インタビュー読み放題・聴き放題WEBマガジン「Life Update Unlimited」から、ゲスト(Updater)との対談の様子をお届けします。

今回のUpdaterは岩澤倫彦さん(ジャーナリスト)。
テーマは「だれにも聞けなかった歯の守り方・歯科医の選び方」です。

 

iwasawa-v(1)

対談を聴いてみる

 

あなたはいま、自分や家族の歯、口腔環境に満足しているだろうか。大きな問題は抱えていないものの、歯科治療やデンタルケアに疑問や不安が全くない人はいないのではないだろうか。

いっぽうで、そもそもどうやって正しい情報を得たらいいのかわからない。何がベストなのかわからない。ネットやテレビの情報に右往左往し、結局は、縁あって見つけた歯科医を信じるしかない、でもいつも何か腑に落ちない……
そんな多くの人のために、約10年にわたって歯科業界を取材、100人以上の歯医者、歯科衛生士、歯科技工士の話を聞いてきたのが今回のUpdater、岩澤倫彦さん(ジャーナリスト)。

週刊ポストの連載『やってはいけない歯科治療』で歯科業界のタブーに切り込み、歯科業界に「最も嫌われているジャーナリスト」ともいわれる彼に「だれにも聞けなかった」歯科治療の裏側や自分の歯の守り方、「あぶない歯科医」の見抜き方などをきいた。

(以下【対談】第1回「フッ素歯磨きの効果と危険性、ほんとうのところは?」より抜粋してお届けします)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

早川:最近特に歯の取材に力を入れている理由は何でしょうか?

岩澤:そもそも、僕が医療系の情報発信を積極的にしているのは、医療関係者と患者の間の情報格差が大きいことに気がついたからです。
ネットが普及した今では、気軽にSNSでドクターとつながって、いろいろ質問できるようになっています。
それでも、ベースのところで全然意識が違うのです。

僕のような仕事は、ある意味インターフェースだと思います。
両方の考え方がわかって、それを客観的に伝えることができるのが自分の役割だと思っています。
とくに医療って、日々の生活に直接関わるじゃないですか

歯についても、僕を含めた日本人はそこまで深く考えていません。
だけど、欧米では、健康の中でもすごくプライオリティが高いんです。
外国の要人はみんな歯並びが良くて、色がきれいじゃないですか。
安倍首相はガタガタして着色があるので、そこは恥ずかしい部分です。
そういう意識のギャップを埋めたいと思いました。

それと、僕の世代から上には、みんな銀歯があるんですよ。
ニカッと笑うと、奥の2本がだいたい銀歯になっています。
「どうして銀歯になっているんだろう」という素朴な疑問が一つあったんです。
欧米ではあまり見ないじゃないですか。

早川:確かにそうですね。

岩澤:欧米では、国民に銀歯にならないような歯科教育がベースにあるということです。
そもそも、銀歯というのが日本独自の特殊なものです。
銀歯を被せることによって、歯を失う負のサイクルがあるということを、僕らは知りませんでした。

歯科診療で最低限知っておきたいポイント

早川:歯の取材を始めてどのくらいですか?

岩澤:最初はテレビ局にいた時代です。2007年くらいでしょうか。

早川:先ほどおっしゃったように、歯は生活と切っても切れないものです。
いろいろな疑問や不満、不安を抱えているけど、どこに聞いたらいいかわからないという方もいます。
歯科医師の方が、歯科業界の裏側を書いている本もありますが、岩澤さんのような第三者的なところで語っている人はなかなかいません。
ご著書の『やってはいけない歯科治療』を出版されて、もう1年くらいですよね?

岩澤:そうですね。

早川:その本を出版されたことによって、いろいろな変化や反響があったと思います。
当時、書けなかったこともあったかもしれません。
まずは、本の中にもありましたけど、「デンタルIQを高めること」について聞かせてください。
そもそも、「デンタルIQ」というのは岩澤さんの造語でしょうか?

岩澤:いえ、歯科業界でよく言われている言葉です。
患者教育が大切だという視点から出てきました。

早川:デンタルIQという言葉はすごく刺さったので、これから高めていきたいと思います。
わたしたちが「最低限これだけは知っておきたいポイント」を教えていただけますか?

岩澤:世代によって、すごく歯の状態は変わります。
諸説あるので、「絶対にこれが正しい」とは言い切れない部分はありますが、いろんな状況証拠から推察すると、やっぱりフッ素の歯磨きが普及したことが大きいです。
あるメーカーが出している統計で、「日本人の虫歯の数とフッ素の入ったペーストの歯磨き粉の普及の販売量」を見ると、見事に反比例しています。

早川:反比例ですか。

岩澤:フッ素入りの歯磨き粉が有用なのは明らかで、日本人の口腔を変えたと言われています。
しかし、フッ素には毒性もあるという見方もできます。
アルコールでも、ビール1杯2杯は問題ないけれど、毎日何十杯も飲んでいたら体を壊しますよね。
それに近い話なんです。

ちなみに、フッ素を幼児が過剰摂取すると、白い斑点や縞模様が出る「斑状歯」になることから、一部の歯科医は「フッ素=毒」と主張しています。
「量が毒性を決める」の格言の通り、適量であればメリットの方が大きいと私は思います。

早川:何でもとりすぎると体に悪いということですね。

岩澤:そうです。上手に使えば、利点もあります。
フッ素の歯磨き粉を使うと再石灰化が促されるので、溶けた歯の表面を自然治癒できるのです。
最近、歯科での歯磨き粉の使い方が変わってきています。
今までは歯を磨いたあとに、しっかりうがいして口の中の歯磨き粉を流していたと思います。
今、歯磨き粉のメーカーや歯科予防の先生は、「ある程度フッ素の歯磨き粉を残して寝てください」と推奨しているんですよ。
最新の歯磨き粉のパッケージにも「軽く一回だけすすいでください」と書いています。

早川:何度もすすぐのではなく、口の中にある程度歯磨き粉を残しておくのですね。

岩澤:ええ。
歯磨きの仕方というのも時代によってどんどん変わっています。
僕らが子どものころは、歯磨き粉をいっぱいつけるよう指導されました。
そうすると、からくてピリピリするじゃないですか。
だから、「あまりつけずに磨いて、しっかり口をゆすいでから寝ましょう」と教わりました。
今は「少し歯磨きを残したまま寝てください」というふうに変わっています。

ただ、その変化を国民に広く伝える機会はありません。
テレビコマーシャルだと、「会社にとって都合のいい嘘ではないか」と疑われることもあります。
そういった意味で、何が正しくて、何が間違っているのかという情報も、時代によって変わっていくのです。

早川:正反対になることすらありますよね。
ちょうど、 2年前にお会いしたときには、「ヨーロッパではフッ素が禁止されている」という話がありました。
そこは、どうとらえればいいのでしょうか?

岩澤:フッ素ががんや心臓、脳に影響があるという説はありますけど、証明はされていません。
とはいえ、健康被害を証明しようとすると、人体実験になるので難しい側面はあります。
理論上、フッ素の毒性は、大量に投与すればあります。
でも、薬は全部そうじゃないですか。
危険というイメージだけが先行しています。

早川:いずれにしても、一つの情報に振り回され過ぎないとことが大切ですね。
僕ら素人が答えにたどり着くのはなかなか難しいので、岩澤さんのような存在を頼りにしています。

岩澤:僕も間違えることはあると思うんですよ。
2019年に言っていることが、29年には違っている可能性はもちろんあります。
そこは悩ましいところです。

早川:実際に、この数年で変わったことはありますか?

 

………以上【対談】【対談】第1回「フッ素歯磨きの効果と危険性、ほんとうのところは?」より抜粋してお届けしました。

岩澤倫彦さんの対談記事(全文/全4回)や対談音声【だれにも聞けなかった歯の守り方・歯科医の選び方」】をもっと楽しみたい方は、下記から会員登録をどうぞ。

 

55887873_2604664122878313_808055598041006080_o
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

インタビュー読み放題・聴き放題WEBマガジン
「Life Update Unlimited」

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

会員になると、岩澤倫彦さんのほかにも、のべ50以上の対談記事や音声がお楽しみいただけます。
今後も適宜アップデートしていきますのでどうかお楽しみに!

 

現在配信中の対談例

2c55759efd87cee074c1290ecc46dc3d-1024x853767aa9dc563ef1d95392c7dc341d8682-1024x853924c75e0130a693c5ab276c6763a7f1a-1024x853ira-v3-1024x8539351fc355e8f182fb4519d025085a32f-1024x853c655a0235948cc1fa567c08cc72adddf-1024x853b9c247a7f155fceb776c6fef9d6e131d-1024x853ando-v1-1024x853kuramoto-v-1024x853odahara-v-1024x853tetsuro-v-1024x853will-v1-1024x853sakanoue-vSiGN_2019-05-01-1239

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

今週もみなさんにとってアップデートあふれる一週間になりますように。

 

Life Updateの更新情報や記事の一部をお届け
早川やキクタスの最新情報をお届けします
Life Update ニュースレター

※全て必須項目です。


 

 

主催イベント・ワークショップ・サロンなど

session-header-1024x621

スクリーンショット 2019-05-28 14.07.56

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る