海外に行ったときは、必ず「世界のトップレストランに入るような超有名店」と「地元の人しか知らないがすこぶる評判がいい店」両方に行くようにしている。格付けに賛否はあるにせよ、世界的に評価されているお店は実際どうなの?という野次馬根性はやっぱり働くし、まだ見ぬお店を発掘したいという開拓心も同じようにあるからだ。

そんなわけで今年も成都、上海、台北、九份、バイロンベイ、メルボルン、ロンドン、バンコク、サムイ島、ホーチミン、ハノイ……とまわるなかでできるだけ両タイプの飲食店に足を運んできたわけだが、せっかくなので1年を振り返る意味でも今年のベストを前後編に分けて伝えたい。

 
前編の今回は格付け店の「逸品」

ことし僕が行った格付け店でいちばんおいしかったのはシドニー「TETSUYA’S(テツヤズ)」のあの逸品。

 

 

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同レストランのオーナーは和久田哲也さん。彼は22歳で単身オーストラリアへ渡り、29歳で「Tetsuya’s」をオープン。だが、彼は元々シェフを目指していたわけではなく、拳銃職人を目指して豪州を訪れ、アルバイト先で「日本人なら刺身くらい切れるだろう」というところから、今日にいたる映画のようなキャリアの持ち主。テツヤズは、オーストラリア国内の賞「Restaurant & Catering Association Awards」で2006年から13年でBest restaurant of the yearに選出。英『restaurant』誌が毎年選ぶ「世界のレストランベスト50」にも04年から12年まで連続で選ばれたシドニーの超有名店。和久田さんはシドニー一有名な日本人と評されたこともある。

 
そんな同レストランはすべてコースメニューで、ひとり220オーストラリアドル(約19,000円)。僕が行ったときは前菜とメインは合計で7品。デザートは3種類だった。テツヤズの外観は日本風で、内装はモダンな西洋風。スタイルは日本食とフレンチが融合した感じとでも言えようか。

 

 

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来店時の客層は、中国系の若者カップル、オーストラリアのご年配の夫婦。それに欧米諸国から来たとみられる女性グループ……日本人は僕以外は皆無だった。また、なかにはひとりでコースを楽しむ女性もちらほら(海外では思いのほかこうした「おひとりさま」が多いのが面白い)。

ワインリストも充実しており、1,200ドルのボトルから10,000ドルを超えるワインまでずらり。富裕層の客も多いだけに接客も過度すぎず心地いい。料理にあったワインマッチングも丁寧にしてくれる。

さて、前置きが長くなったが逸品は何か。

 

 

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どれもこれもおいしかった。これも。ほとんどが一口サイズで一品一品は非常に食べやすい。

 

 

最後にお茶も日本人としてはうれしい。

 

 

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けれど、いちばんは……

 

 

 

 

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トリュフ入りのバター。クリーミーでほどよい塩気、そしてトリュフの上品な香り。正直ぼくは世の中の評価ほどトリュフが好きではないのだけど、これは別物。思い出すだけでよだれが……。このバターを食べたいがために出されたパンを何度おかわりしたことか(笑)

 

テツヤズ、シドニーに行くことがあれば、「王道」ですがおすすめ。バターは必ず出るはずなのでご安心を(笑)

以下、参考までに!

①早めに予約
「4カ月先まで予約がとれない」との噂が立ったこともある人気店なので、できるだけ早く予約を!

②できるだけ空腹状態で
一品一品は小さいのですが、前菜、メイン、デザートをあわせると相当な量…前菜にメイン、デザートをあわせて10品と書いてあったけれど、感覚的にはその倍くらいあった気も(笑)できるだけお腹をすかせておくことをおすすめする。

③たっぷり時間をとっておく
時間に追われない富裕層を意識してか、とにかく料理の提供が凡人の僕からするとかなりゆっくり(もちろんいい意味で)。19時に予約した僕が店を出たのは23時過ぎ。もっと早い時間に予約する人は、くれぐれも後ろにかつかつの予定を入れないようご用心を。

なお、今月15日にリリースした「経営のヒントグローバル」第15回では、テツヤズはもちろん、シドニーやオーストラリアでのビジネスの可能性、ひいては日本人が海外で仕事をすることの優位性にまで言及したレポートをお届けしています。ご興味がある方はこちらもぜひ。

次回の後編では一転、ローカル店の絶品2015ベストについて書きたいと思います。

■TETSUYA’S

■経営のヒントグローバル第15回「日本人が最も成功しやすい都市!?シドニーの可能性に迫る」

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