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Photo: Ace Hotel London Shoreditch(UK)

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人との繋がりについて教えてください。独立してしばらく、いろんな講演会やセミナーに参加していたのですが、自分の選択が悪いのか、「なんかちょっと違うな」という感覚があり、あまり積極的に参加しなくなりました。多くの方と名刺交換はしますが、それきりで終わってしまうことも多々です。会話をするとなんだか苦労されている方が多くて「やっぱりみんな大変なんだな、そういうものかもな」と自分のテンションが下がってしまうこともあります。人との出会いは大切だけど、自ら動くのがおっくうになってしまっています。自分の利益になる何かとの出会いを期待しすぎているのかもしれません。早川さんは自ら講演やセミナーに参加することは少ないとおっしゃっていた記憶があるのですが、人との繋がりについて普段感じていることがあればお教えいただけたら幸いです。
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ぼくの番組「キクマガ」をお聴きのあるリスナーさん(ポットキャストネーム Sさん/男性)からこんなお便りをいただきました。仕事柄、たくさんの人に「会う」ぼくですが、正直ソーシャルメディア時代のいま連呼される「つながり」とかビジネス書でよく見る「人脈」という言葉には違和感があります。

 

さて、そこで上記のご質問。

 

これはみんな感じたこともあると思うし、とくにビジネスをやっていたり、これから起業しようという人は感じることが多いかもしれません。

 

僕は、人とのつながりは、すべてはタイミングだと思っています。Sさんは文中に「自分は自分の利益になる何かとの出会いを期待しすぎているかもしれません」と書いていますが、それはみんな自分が大事ですから、決して卑下する必要はありません。

 

僕の失敗談を話します。かつて公開収録の場やメールで、「早川さんのやっていることに共感しました。一緒に何かできませんか?」と言われたときに、やっぱりその気持ちだけでも嬉しく感じましたし、人は大切にしないといけないと思いました。

 
それ自体は理屈として合っているのですが、実は何度か「この人どうなんだろう?」という偽らざる感覚があったんですね。でも、「そんなこと言っちゃいけない」と思っていました。「自分はそんなことを言えるレベルじゃないし、来てくれた人がいるだけでありがたいことなんだから、喜んで受けよう」と思って一緒に働いたことって、少なからずあるんです。
だけど悲しいかな、「やっぱり」うまくいきませんでした。これは実際に起業している人はみんな同じみたいですが、直観が「ノー」って言っていることをやると、やっぱり失敗するんですね。

 

 

僕は、一度あえてドライになって、「顔が見えている人と一緒にやる」という考えを取っ払ったんです。それで、アシスタントをメールで募集しました。創業当初は、自信がないからつい「誰でもウェルカム」にしがちなのですが、あえて条件を絞りました。

 
たとえば、「ドロップボックスが使えて、Podcastの仕組みが分かる」というような条件を書いていったんですね。そうしたら全国から20人くらい来てくれました。メールの書き方でその人がどういう人なのか分かりますので、直観で選んだ人がアシスタントになりました。なので、直観でNGだと思ったことは、うまくいかないということがひとつです。

 

 

あとはやっぱり、全部が縁なんです。相手あってのことですから、無理にできるわけではありません。ですから、あまり意識しなくていいと思います。「自分の利益になる」というギラギラした目で探して、見つかるならいいんですけど、逆になっちゃうこともありますから。それよりも大事な事は、「自分が何をやりたいか」「それでどれだけ自分が磨けるか」ということです。志をどんどん磨いていくことにだけ集中したほうがいいと思います。放っておけば勝手にタイミングってやってきますから、それまで無理せず、自分を磨いていくことを考えてはいかがでしょうか。

 

 

ただ、僕が思うのは、絶対じゃないけど、出会いって想定外の場所やタイミングから生まれることのほうが多いんですね。個人的には勉強会とかそういうところではないと感じています。僕は普段は家か海外に「こもって」いますけど、キクタスのメンバーに出会えたわけですから。出会いはいつも偶然にということです。

 

 

「すべてはタイミングや、志だな」と一番感じた出来事は、「戦争の記憶」をやり始めるときです。「戦争体験者の肉声を残していく。それは文字じゃなくて音声で残すことに意味がある。どんどん戦争体験している人が減っていく中で、これはやらなければいけない」という僕の思いがありました。それをやると決めた時に、必要な人材が、全員人の縁で集まってくれたんです。

 

 

映像を手伝ってくれたり、インタビュー音声を英訳してくれたり、スペイン語訳してくれた人たちがいるんですね。きっとその企画にかける志が高かったからでしょうね。どこまでいっても、自分の志や器で、人と繋がる縁やタイミングというのがあるんだろうなと思います。

 
求めれば必ず見つかるものでもありませんし、悩んで解決するものでもありません。そういうことにエネルギーを割くよりは、エッセンシャル思考で自分を磨いたり、前向きなことにエネルギーを使ったりするほうが、結果的に良い縁を引き寄せてくれると思います。

 

 

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