「ご検討のほど、何とぞよろしくお願いいたします」
2013年5月18日 10:11(メール送信)

「早川さんご無沙汰です! お役に立てるなら、喜んで」
2013年5月18日 11:11(メール受信)

超多忙なはずのこの人の返信は、
今回もやっぱり早かった。
柳澤大輔さん。
鎌倉に本社を構える面白法人カヤックの創業者だ。

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彼は1998年、学生時代の友人と同社を設立。
「ART-Meter」「こえ部」など、
ユーザー数千~数万人規模のインターネットサービスを
幅広く展開してきた。

「面白法人」の名のもと新しい会社のスタイルにも挑戦。
ユニークな人事制度(サイコロ給、スマイル給)や、
ワークスタイル(旅する支社)などを
実施することでも知られている。

近年では、 カフェ「DONBURI CAFE DINING bowls」など
実店舗も運営。
09年には、ビンボーゆすりを科学したプロダクト
「YUREX」開発して話題を集めた。

そんな柳澤さんに連絡させていただいたのは、
僕だけでなく、一般の参加者の方がゲストに
直接1対1でインタビューできる
特別企画「キクマガラウンジ」
へのゲスト出演依頼のためだった。

はじめてお目にかかったのは今から3年前。
拙番組「キクマガ」へのゲスト出演だった。

今思えば、その時の依頼メールや
その後のさまざまな連絡に対する
お返事も「超速」だった。

あれ、本当に仕事をしているのかな、と思うほど
(柳澤さん、ゴメンナサイ)。

最後にご連絡してから2年あまり。
柳澤さんはいまもスタッフ
200人を超える有名企業の経営者、
そのうえ連載や書籍の執筆、講演……etc

さすがに今回、お返事すぐにいただくのは難しいだろうなあ。

今回の依頼メール作成に3時間を費やした僕は、
送信ボタンを押した時、首を長くして待つ覚悟を決めていた。

が、結果は冒頭の通り。
超速レスポンスは健在だった。

カヤックというと、前述のスマイル給、旅する支社、
ビンボーゆすりプロジェクトなど
そのユニークさ、斬新さに目を奪われがちだが

僕が今回のイベントを終えて改めて感じたのは、
とにかく「人を大切にする」ことだ。

「まずはとにかく『のっかってみる』こと」

以前のインタビューで、
仕事で大切にしていることについて、
柳澤さんはそう答えてくれた。
著書でも確かにそう書いている。

テレビや本、講演であの人すごい!ステキ!と
思っても、実際に会ったら「言動と行動が違っていた」という
方もやっぱりいる。

人間は完璧じゃないからそれは当然だし、
僕は有名人じゃないけど、もし万一著名になったときは
誰よりも「あいつ全然ダメじゃん」と後ろ指さされそう(苦笑)。

でも、柳澤さんは違う。

3年前。
まったく無名の僕のインタビュー依頼を二つ返事で受けてくれた。

3年後。
やっぱり無名の僕の企画依頼を二つ返事で受けてくれた。

もちろん、彼だってすべての依頼に二つ返事で
OKのワケじゃないと思う。

でも、わずかでも何か光るものを感じたり、面白そう、新しいかなと
思ったら「のっかってみる」人なんだろうなあと
改めて感じた(僕にも少しでもそう感じてくれた、と思いたい)。

しかも相手を有名無名かで絶対に切り捨てない。

これは僕が身をもって実証しているので
間違いない(笑)

「僕の両親もそうでしたが、僕は全肯定主義なんですよ」

キクマガラウンジで
彼が残した言葉が印象的だ。

「僕の両親は基本的には、『いいんじゃない?』としか言わないので、
両親に否定されたことは一度もありません。
逆に何を聞いても『いいんじゃない』で終わってしまうので、
いい加減と思われてしまうかもしれませんが」

そう笑って話す柳澤さんに、
彼自身が、
そしてカヤックが「人を大切にする会社」であり続ける
ルーツを垣間見た気がした。

カヤックのサイトをのぞくと、

社内では毎日ブレスト
(集団でアイデアを出す会議手法のこと)が行われており、

「このブレストこそが、カヤックの原動力。
カヤックが生み出す数々の新サービスは、
すべてブレストから生み出されている」とある。
続けて、「とにかく否定をしない、相手を肯定する」とも。

これはブレストだけでなく、
柳澤さんの生き方そのものだったんだなあと、気付いた。
ページをさらにスクロールしていくと、こうあった。

「量が質を生む」

カヤックの数々の実績は、
この「圧倒的な量の肯定」から生まれてきたのか。

柳澤さんが僕とのつながりを意識的に

「あいつは質では期待できないけど、量の一つにはなってくれるかも」

と思って今回の「キクマガラウンジ」の依頼を受けてくれたかは、
怖くて聞けないが、

今となっては、どちらでもいい。

遅かれ早かれ、
柳澤さんとカヤックのお役にほんの少しでもたてていれば。

プロインタビュアー 早川洋平

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7月8日に柳澤大輔さんを迎えて行われた「キクマガラウンジ」は、
来られなかった方のために、
デジタルコンテンツ【仲間と会社を「面白く」する】として
リリースしました。
音声版テキスト版、お好きなスタイルでお楽しみいただけます。

【内容】

第1部 柳澤大輔×早川洋平
・Q1:カヤック15周年を祝して、もう一度日の目を見せたい企画とは?
・Q2:「面白い」ことで成功できる人とできない人の違いとは?
・Q3:好きなことを仕事にするために必要なことは?
・Q4:個人がメディアを持つ時代、いちばん大切なのは「●●力」。
・Q5:NOと言えない人が、仲間に助けてもらう方法は?
・Q6:柳澤さんが面白いと思うのは、ビジネス書ではなく「この一冊」
・Q7:51:49の法則
・Q8:柳澤流メール術
・Q9:柳澤大輔は家庭内でも「面白い」のか

第2部 柳澤大輔×参加者
・Q1:発想力のある人材にするため、幼少期にすべきことは?
・Q2:創業時と今、追求している「面白い」の違いは?
・Q3:柳澤さんが言葉を大切にする理由とは?
・Q4:カヤックの拠点・鎌倉を盛り上げるため今後したいことは?
・Q5:自分らしく生きるために必要なことは?
・Q6:サラリーマンから経営者へと転身したきっかけは?
・Q7:柳澤さんにとって子どもの存在とは?
・Q8:柳澤さんにとって「面白い」とは?


【音声版】980円(税込み)はこちら

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【テキスト版】500円(税込み)はこちら

【表紙】ishihara3

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