成田からシドニーで乗り継ぎ、降り立ったのはメルボルン。
合計10時間を超えるフライトだったが、ヨーロッパやアメリカほどは体にこたえない。
やはり、時差がほとんどないのは日本人にやさしい。

オーストラリアの南東部に位置するメルボルンの人口はおよそ430万人。
2030年代にはシドニーを抜いて同国一位になるという予測もある。

そんなこの街に降り立つまで、僕はとてもワクワクしていた。
理由は単純。それは、この街が、4年連続で「世界で最も住みやすい都市」1位に選ばれていたからだ。

このランキングは、英EIUが世界の140都市を対象に、安定性、医療、文化、環境、教育、インフラなどの項目を基に「住みやすさ」を数値化。昨年のランキングでは、メルボルンに次いで2位にはオーストリアのウィーン、3位と4位にはカナダのバンクーバーとトロントがランクインしている。

実際に滞在して最も驚いたのは、街のどこを歩いていても「せかせか、がつがつした空気全くない」ということ。
街には確かに人があふれているし、世界のブランドやファストファッションも流入している。

でも、なぜかロンドンやパリ、サンフランシスコ、上海にいる時のような、「迫力」を感じない。

ボーッと立っていると、街全体に打ちのめされてしまうようなあの「迫力」。

むしろ、街のどこにいても心がどんどん静まっていく。
鎌倉のお寺に早起きして坐禅に行かなくても、十分に瞑想できる(笑)

街には音楽があふれ、アートがあふれ、人気のカフェもあふれている。
でもなぜか、海外に行くといつもインスパイアされっぱなしの僕の脳が、全く動かない。

そう、気付いてしまった。

この街には、僕らが日本で暮らしているときとほぼ同じすべてがある。食事も文化も。
でも、それでいて他の欧米の大都市やアジアの元気な国を訪れたときに感じる、「危険さ」を感じないのだ。

人間は危険を感じないとどうなってしまうのか?

答えはひとつ、ゆるくなってしまうのである。
もうどうしようもなく、ゆるく。

日本じゃないので、このゆるさを誰に見られてもストレスにならないし(笑)

インスパイアされない、刺激が少ない、というのはネガティブなことばかりじゃないんだ。
もし僕がここに住んだら、何か新しいモノをクリエイトすることはできないかもしれない。
でも、のんびり過ごすにはこれほどもってこいな街はないかもしれない。

僕が女性だったら、ノーメイクで歩いちゃいそうだな。。。
ちなみに、「世界で最も住みやすい都市」でなぜ、メルボルンが首位なのか?
聞くところによると、医療や都市基盤で高い評価を受けていることが大きな要因らしい。でも、僕が注目したのはこっちの数字。

メルボルンの殺人事件の発生率は人口10万人当たり3.1件と、世界平均の半分。

妙に納得。なるほど、この街に数日もいると何もする気がなくなってくるし、身の危険を全く感じない(東京よりも)

「脳と心が静まる街」メルボルン。

個人的には、「世界一仕事には向いていない都市」だけど、確かに「暮らす」だけならとっても素敵な街。
確かに日本でも、ビジネス街や繁華街は「暮らしやすい」とは思わないもんなあ。
逆に言えば、だから、4年連続この街は首位なのか……
いつも脳をフル回転させている人、何かに追われた日常を送っている人は、訪れてみてもいいかもしれません。

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