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Podcast『Life Update』、今年最初のインタビューは59歳の若さで人間国宝になった小鼓奏者の大倉源次郎さん。
国内外を公演で飛び回る彼は、いつも何を考えて舞台に臨んでいるのだろう。それとも無心なのだろうか。
そんな疑問をぶつけてみた。

 

「舞台が少しでも良くなるようにということしか考えていません。『こうすればもっとおもしろくなるかも』とか、その場で小細工は考えません。それまで稽古してきたものを最大限に発揮し続けるだけです」

 

誤解を恐れずにいえば、能楽師は「費用対効果を一切考えない人種」だと大倉さんはいう。

 

「掛け値なしにいいものをつくりつづけること。それが世阿弥から脈々と受け継がれている使命だと思っています」

 

子どもの頃に舞台の謝礼金をもらったとき、金額を確認しようとすると猛烈に怒られた。
そういう環境で育った良さと悪さがある。
ある意味浮世離れしているといえるかもしれない──彼は自身をそう評す。

 

「でも、ぼくらが費用対効果を考えたらダメになるとも思うんです。それよりもとにかくいいものをつくることに集中する。それが芸術文化を育てることにもつながると思うんです」

 

ただただ、いいものをつくることだけを考えで実践し続ける─それを大倉さんのように「無心」で続けることが、逆説的だけれど結局は最大の費用対効果を生むのではないだろうか。

 

お金はもちろん大切だけど、どんな仕事においてもこの原点だけは忘れないようにしなければ。

 

少年のようなまなざしででインタビューに応じてくれた彼を見て、ぼくはそう思った。

 

 

Life Update Words16
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ぼくらは費用対効果を一切考えない。
大倉源次郎さん
(能楽囃子方大倉流小鼓方十六世宗家)
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インタビューマガジン『Life Update』#39 より

 

 

 

 

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