【キクタススタッフより】

早川が精力的に取り組んでいる新メディア、石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」。第17号が配信されました。

そうそう、石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」には「イラとマコトのダブルA面エッセイ」というコーナーがあって、ご存知池袋ウェストゲートパークのマコトが書いたエッセイも読めるのです。

石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」

────────────
目次
────────────

00 PICK UP「好きな人の前で可愛く振る舞いたいのに……」
01 ショートショート「少年の汚れた手」
02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈17〉
03 “しくじり美女”たちのためになる夜話
04 IRA’S ワイドショーたっぷりコメンテーター
05 恋と仕事と社会のQ&A
06 IRA’S ブックレビュー
07 編集後記

今回は「衣良とマコトのダブルA面エッセイ」の中から冒頭をちらりとご紹介。

石田衣良とご存知『池袋ウエストゲートパーク』の主人公マコトが、 考えたこと、感じたことを、誠実に自己検閲なしで語っています。

──────────────────────
02 イラとマコトのダブルA面エッセイ〈17〉
──────────────────────

◇いい人、それとも悪い人?   石田衣良

あれは湊かなえさんの『告白』が出た頃だろうか。

2008年だから今から8年前のことになる。ぼくはなんだか世のなかの風向きが変わってきたのを感じていた。

それまでは小説の世界は基本的に「性善説」で成り立っていた。小説だからたくさんの登場人物がいる。けれど悪役はともかく、それ以外の普通の人たちはみな「よい人」であるという前提で書かれた作品が多かったのだ。

『告白』の素になった短篇が「小説推理新人賞」を獲ったときの選考委員のひとりがぼくで、当時の印象は「ひどく暗くて救いがないストーリーだなあ」というものだった。受賞作は新たに長篇に仕立てられ、ご存知の通り映画化もされて大ヒットになった。湊さんは読んだ後で嫌な気分になるミステリー、略して「イヤミス」の女王として時代の変わり目に登場したのである。

「イヤミス」ではあまり「よい人」は出てこない。ほぼすべての人物が悪い人か、愚かな人という設定だ。小説世界はほんの10年足らずで「性善説」から「性悪説」へ、180度コペルニクス的な転換を遂げたのだ。

つくづく小説はこの世界を映す鏡だなあと、ひとりの作者として感じいってしまう。(続きはブックトーク第17号で……)

◆世界は悪に染まったか   真島マコト

おれはアスファルトの地面に近いところから、ずっと池袋の街を見つめてきた。

生まれたときから20何年間ずっとな。

で、この街で暮らす人間がよくなったか、悪くなったかと聞かれて、
正直困るんだよな。

だって20年なんて、歴史で見たらほんの1ページだろ。

第2次世界大戦が終わって、ほんの3ページ半。

江戸時代だって10何ページかで終了だ。

そんな短い時間で、人が簡単によくなったり悪くなったりするもんか。(続きはブックトーク第17号で……)

────────────────────────

1号あたり400円(+税)で、石田衣良の人生コンサルティングが受けられて、さらに毎号新作が読めてしまう、石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」。

乾いた日常に、極上の愉しみをお届けします。初月無料ですので、ぜひ一度、お試し下さい。

メルマガ・石田衣良ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』

石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る